年金だけで足りる?老後生活費の平均と不足分の解消法
「老後資金は2,000万円必要」と言われたのは2019年の金融庁報告書ですが、実際に私たちが直面する最大のテーマは 「年金だけで生活できるのか?」 という点です。
第1弾(👉 定年後に必要なお金はいくら?老後資金のリアル
)では、老後の生活費全体を紹介しました。
今回はさらに踏み込んで、「年金収入の実態」「平均的な生活費との比較」「不足分をどう補うか」を解説します。
日本の年金制度の基本
日本の公的年金は「2階建て構造」と呼ばれます。
1階部分:国民年金(基礎年金)
自営業・学生・フリーランスも含めて20歳から60歳まで加入
満額で月約65,000円(令和6年度)
2階部分:厚生年金
会社員や公務員が対象
給与と加入期間に応じて上乗せされる
平均で月14万円前後
👉 つまり会社員夫婦なら「国民年金+厚生年金」で月20万円前後が一般的です。
平均年金額はいくら?
厚生労働省のデータ(令和5年度)によると:
国民年金(基礎年金)
平均受給額:月56,000円
厚生年金
男性平均:月166,000円
女性平均:月103,000円
夫婦世帯(モデルケース)
合計:月22万円前後
👉 この金額で本当に生活できるのでしょうか?
老後生活費の平均と比較
総務省「家計調査」によれば:
夫婦2人の無職世帯の平均支出:月23万円
単身世帯の平均支出:月13万円
これを年金と比較すると:
夫婦世帯:収入22万円 − 支出23万円 = 月1万円の赤字
単身世帯:収入11万円 − 支出13万円 = 月2万円の赤字
👉 年金だけでは生活が「ギリギリ」または「赤字」になるケースが多いのです。
年金不足を補う方法
1. 退職金・貯蓄の活用
退職金の平均は大企業で約2,000万円、中小企業で1,000万円前後。
👉 ただし医療費・介護費に備えると心許ない。
2. 節約による固定費削減
スマホを格安SIMに変更
不要な保険を解約
車を手放し、公共交通機関+カーシェアに切り替え
3. 投資で資産運用
つみたてNISAやiDeCoで長期投資
銀行預金だけではインフレに負ける可能性が高い
👉 副業の始め方はこちら(関連記事:シニア副業で月5万円を得る方法)
年金生活のシミュレーション
夫婦世帯(22万円収入、23万円支出の場合)
年間12万円の赤字
30年で360万円の不足
単身世帯(11万円収入、13万円支出の場合)
年間24万円の赤字
30年で720万円の不足
👉 「年金だけで生活できる」と思っていると、長期的に赤字が積み上がります。
年金に頼らない老後の考え方
年金は「ベース収入」として確保
節約・投資・副業で不足を補う
「収入を増やす+支出を減らす」を同時に実行
つまり「年金+アルファ」の設計が老後の安心につながります。
まとめ
平均的な年金額は夫婦で月22万円、単身で月11万円程度
老後生活費は夫婦で月23万円、単身で月13万円 → 不足が発生
退職金・貯蓄・節約・投資・副業を組み合わせることが重要
年金はあくまで「土台」であり、それを補う仕組みを持つことが豊かな老後につながる
👉 あなたは「不足分をどう補いますか?」 コメントでぜひ意見を聞かせてください!