【本と出会う】私の人生を変えた一冊
読まずに死ねるか?心に残った人生の一冊をあなたに
ずいぶん昔、「読まずに死ねるか!」(内藤陳)という本に出会い、私は本の世界に惹かれるようになりました。
今では1000冊以上の本を読み、その中から特に心を揺さぶられた5作品をご紹介します。
これらの本を読んだからといって、知識が増えるわけでも、性格が良くなるわけでも、お金が増えるわけでもありません。
ただ、「生きるって素晴らしい」「人間って愛おしい」──そんな気持ちに、心が震えることがあります。
それこそが、人生を豊かにする「無形の財産」だと私は信じています。
📚 心を震わせた読書体験|おすすめベスト5
- 炎立つ(高橋克彦)
- 水滸伝(北方謙三)
- 横道世之介(吉田修一)
- 初秋(ロバート・B・パーカー)
- ホテル・ニューハンプシャー(ジョン・アーヴィング)
1. 炎立つ(高橋克彦)
奥州藤原家を描いた壮大な歴史ロマン。
高橋克彦の「奥州三部作」の中でも最も胸を打たれた作品です。
かつて職場で皆で回し読みをしていたとき、3巻のラストで地下鉄の中、涙が止まらなくなった同僚もいました。
あの3巻のラストは人前で読まないことをおすすめします。
2. 水滸伝(北方謙三)
文体がどうこう言うより、ただ一言。
「漢」と書いて「おとこ」と読む世界に浸ってほしい。
全19巻と長いですが、それだけ深く、濃く、生き様に触れられる。
何も知らずに飛び込んで、全身で味わってください。
3. 横道世之介(吉田修一)
なぜか、この作品だけは説明が難しい。
口でうまく言えないけど、人に勧めたくなる。
まっすぐで、なんとも言えない魅力がある。
青春って、こんなにも尊くて、儚くて、笑えて泣ける──。
そんな読後感が、ずっと心に残っています。
4. 初秋(ロバート・B・パーカー)
私が就職面接で「尊敬する人物は?」と聞かれたとき、
「スペンサーです。ボストンの私立探偵です」と答えたほど。
「初秋」はそのスペンサー・シリーズの中でも特に印象深い一作。
ハードボイルドでありながら、少年の成長物語としての魅力も持っています。
5. ホテル・ニューハンプシャー(ジョン・アーヴィング)
「人生、何があっても笑って受け止める」──そんな空気を感じる作品です。
いろんな悲劇が起こるけど、なぜか読んでいて悲しくない。
むしろ、前向きな清々しさが残る。
それがアーヴィングのすごさであり、村上春樹と似ているけど違うところかもしれません。
📘 まとめ|あなたの人生に、読書という贅沢を
もしこの5冊をまだ読んでいないなら──
あなたは人生の10%を損しているかもしれません。
本屋で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。
本は、人生の旅を彩る最高のパートナー。
そして時に、人を静かに変えてくれる存在です。