失明の危機!見え方が変!100年生きる間には色々あるさ

HEALTH

目の前に黒い影が動きます
その影を眼で追いかけるとその影は動いていきます
それは飛蚊症といいます
呼び方は「ひぶんしょう」です
本日は私の実体験を語ります

    本日の記事の内容

    1、飛蚊症とは
    2、飛蚊症になったらどうするか
    3、飛蚊症でわかる重大な病気
    3-1、網膜裂孔
    3-2、網膜剥離

1、飛蚊症とは
目の前に黒い陰や糸くずみたいなものが見えることです。
目の中の硝子体にはゼリー状の物質がぎっしりつまっています。
しかしこのこのゼリー状の物質は完全に透明ではないので、透明でない部分が黒い影となって見えるのです。
だから子供の時から見えることはあります。
しかし飛蚊症はこのような生理的現象だけとは限りません。
私みたいに、目の病気によるものもあります。

2、飛蚊症になったらどうするか
病院へいった方が良いだろうか? と悩まれている方
今週は忙しいから、来週病院に行こうかと
考えられている方
必ず、すぐに病院に行ってください。

私の場合「網膜裂孔」が起きていました。
すぐに「レーザー網膜光凝固術」を行いましたが、進行を食い止めることができなくて、一週間後「網膜剥離」が発覚し、即入院手術となりました。
「網膜剥離」が網膜の中心部あたりまで進行してしまうと、手術しても元も視力まで回復しない事があります。

3、飛蚊症でわかる重大な病気

引用:医療法人社団 医新会

3-1、網膜裂孔とは
網膜の亀裂や穴を「網膜裂孔」といいます。
原因としては若い人、中高年の人で違います。
若い人の場合は、近視の度が急に強くなると眼球の奥行きが長くなり、眼球の壁が薄くなるとともに網膜も薄くなるたそこに亀裂や穴があく場合があります。
またスポーツなどで、眼球打撲を受け眼球が変化して変化して網膜裂孔が生じる場合もあります。
中高年者の場合は、眼球内部の「硝子体」がゼリー状の組織から少しずつサラサラした液体に変化する際、硝子体が縮小し空洞ができます。
網膜と硝子体の癒着が強いと、その硝子体に引っ張られるように網膜が引き裂かれ、亀裂や穴ができることがあります

3-2、網膜裂孔とは
網膜が眼底から剥がれてしまう病気です。
網膜裂孔の一部は網膜剥離に進行します。
ここでも若い人と中高年者の場合に違いがあり、若い人に多い強度近視による網膜裂孔の場合は、硝子体の癒着が少ないので、網膜剥離まで進行する事が少ないです。また進行しても、ゆっくり進行します。逆に気づきにくいという事もいえます。
中高年者の場合は、網膜と硝子体の癒着が強いため、比較的短時間で進行します。
サラサラした液体が網膜の裏側に入り込むと、剥離をいっそう進行させるため、安静にすることと早期治療が必要です。

    手術内容

    1、硝子体手術
    2、胸膜内陥術

1、硝子体手術(眼球の内側から修復)
①硝子体を切除し、眼球内の液体を空気に置き換えます
②剥離した網膜を外側の色素上皮に接着させます
③裂孔の周囲をレーザーなどで凝固します
④網膜の復位と固定完了後、眼球内にガスを注入します
⑤ガスで剥離していた網膜は眼底に押さえつけられ、強固に復位します
※ガスが自然に抜けるまで数日間かかります

2、胸膜内陥術(眼球の外側から修復)
①網膜裂孔のある強膜の外側にシリコンスポンジを縫い付けます
②眼球を内側にへこませてすき間を縮めます
③硝子体の牽引を弱めておき、裂孔・剥離部分を凝固し、復位・固定します
④水分がたまっている場合は、水分を排出します
⑤ガスを注入する方法を併用することもあります

    網膜剥離を早く見つける方法


    片方の眼でチェックし、気になることがあれば、診察を受けてください
    □視力が落ちていないか
    □物がゆがんで見えていないか
    □見えにくい部分はないか
    □飛蚊症がひどくなっていないか

    網膜剥離の危険因子


    □網膜裂孔がある人
    □強い近視の人
    □目の外傷後
    □目の周りがアトピー性皮膚炎の人
    □自分もしくは血縁者が網膜剥離の患者さんの人

加齢による生理的現象なら笑ってすませましょう
しかし以下の気になる事がある人は
・視力が落ちていないか
・物がゆがんで見えていないか
・見えにくい部分はないか
・飛蚊症がひどくなっていないか
すぐに診察をうけましょう

100年ライフを楽しむ為に、眼は大切しましょう。
めめ子と学ぶ 新・まるごと眼科入門:図解でナットク! 即実践! (眼科ケア2020年春季増刊)